「地下足袋をハイヒールに履きかえて 〜ないものづくしから銀座で成功できたワケ大公開〜」レポート
「地下足袋をハイヒールに履きかえて 〜ないものづくしから銀座で成功できたワケ大公開〜」レポート
VIP大阪定例会、1999年4月に北浜の名店アイルモレ・コタでスタートして18年を迎え、200回記念である。
■音楽ステージ
VIP神戸クリスチャンクワイアの男性合唱、アカペラで1曲。さすがに巧いコーラス。1971年にスタートした合唱団。歴史を背負って、観客の心にぐいぐい迫っていく。
そのあと、女性メンバー、バイオリン、ピアノが加わり、一曲。さらにそのあと、VIP大阪のスタッフも加わり、一緒に歌う。
▲VIP神戸クリスチャンクワイア,VIP大阪のスタッフ,バイオリンの西村泳子さん
スタッフは楽しそうに歌っている(写真はみな真剣な表情だが…)。
バイオリンの西村泳子さんが、間奏や所々に美しいフレーズを弾かれる。
VIP大阪スタッフの岸本の柔らかいピアノと、クワイアの巧みなアレンジと、表現豊かなバイオリンで、美しい仕上がりだった。
講師のメッセージへ、上手くバトンを渡した。
■講演:岩崎多恵さん
本日の講師は、岩崎多恵(いわさき たえ)さん。株式会社アシェル 代表取締役。
現在、銀座でウェディングドレスサロン、女性限定語学スクール、起業塾、カルチャーサロン、エステサロンなど5つの事業を運営しておられる。起業家であり、経営者。著書「地下足袋をハイヒールに履きかえて」でも有名。
ところが演台に立たれると、「可愛い」「やわらかい」「やさしい」印象。経営者の「カタイ」「コワイ」イメージはなく、親しみをもった。
▲岩崎多恵さん
学生時代には、山仕事や現場作業員のアルバイトに従事したという経験を持つ。それは父親が知人の保証人として背負った借金の返済のために自ら選んだアルバイトだった。
今回は、著書では書けなかったところを話された。それは「地獄を見た」と表現された出来事であった。
自宅の火事でお父さんが大やけどを負ったという知らせを受け、翌朝お母さんと慌てて帰ったときに、親戚から無慈悲なことばが浴びせられた。「なぜ、お父さんを置いて行った。殺そうとしたのか。」という誤解である。余りのことばに母は気を失い、彼女は傷心する。この時会場はしーんと静まり返った。彼女の涙声に、ここまで伝えようとする彼女の切ない思いに、ただ見守るだけだった。
この時彼女は天に怒りをぶつけ、こころで叫んでいた。すると天から声がした、「心がこんなに傷ついてしまったね。」「わたしがあなたを背負う。」「わたしがすることを見ておきなさい。」と。
その後、お父さんは全身の3分の1の大やけどから快復。すべてを許す態度をとられ、後年講演会で体験談を話し、家族愛を伝えられた。やけどからわずか1年で他界されるが、医者から見ても奇跡的な回復だったようだ。
また、さまざまな体験、彼女の起業と事業の発展も、その天に支えられていることを話された。その守りの中、老後の不安や孤独な死の心配もないことを話された。
質問タイムもあった。「大阪で始められた事業、なぜ東京に移ったのですか」という問いに、岩崎さんは、「夫が転勤して、それについていくために移しました。美談になるよう、夫には口車を合わせるようにお願いしています。」と会場を笑いでわかせた。
関西風のボケツッコミあり、涙あり、笑いありの講演を聞き終わって、しっかりした内容だったと思う。そして、さわやかな生き方に感動した。
- 2017.09.27 Wednesday
- VIP大阪_講演レポート
- 19:10
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- by VIP関西