「驚異のインバウンドブームと武道ツーリズムの可能性」レポート
「驚異のインバウンドブームと武道ツーリズムの可能性」レポート
■音楽ゲスト:藤田 尚之さん
音楽ゲストは、シンガーの藤田 尚之さん。
▲藤田 尚之さん
やわらかい響きでしなやかに、それでいて、ことばが心に突き刺さるような歌声が、心地よい。
2曲目はゴスペル曲からの選曲、会場からの手拍子と掛け合いで楽しく歌い上げる。
3曲目は、ピアノの調べに合わせてしっとりと歌われた。
巧い歌い方だ。高名なゴスペルシンガーに学ばれていると聞いた。
歌詞を大切にする気持ちの良いシンガーだった。
■講師:山中 知義さん
講師は、山中 知義さん。Experience KENDO代表であり、インストラクターである。
かつ、キリスト教会の牧師という異色の肩書。
上背があって、しっかりとした体格。剣道着を着て防具を付けて構えると、相当の迫力だと思った。
▲山中 知義さん
▲山中さんとExperience KENDO
Experience KENDOは、京都で、剣道体験を通じて訪日外国人に日本文化を知ってもらう働きである。
場所は京都にある剣道の聖地と言われる武徳殿。現在は京都市の体育館の一つであるが、剣道体験にうってつけの場所である。
1回の体験は2時間。最初にたっぷり30分間を使って、剣道の歴史と日本文化の背景にある武士道を説明する。「2時間の日本留学」体験である。
教える者として心がけていることは、玄人志向に傾きすぎないこと、しかし剣道を貶(おとし)めないこと。剣道の精神を微塵も揺るがすことなく、単にビジネスに走ることの無いように留意されている。
剣道の試合では、勝者はおごらず敗者に礼をわきまえる。技を決めて「1本」を取っても、ガッツポーズをすれば審判は即「1本」を取り消す。そんな話を参加者にして、「武士道」と呼ばれている日本人の精神構造や「礼儀」にまで話を及ばせる。
日本政府の推奨する「武道ツーリズム」の健全な模範的モデルを目指しており、サイト評価でトップクラスに置かれている。
自分の家系、留学体験、牧師であることなどを述べて、キリスト教の根幹である「恵み」、「許しあうこと」をも大切に語る。
わずか2時間の剣道体験だが、こころの視野のストレッチ体験と説明された。もとは、民宿から入ったプロジェクト。良いプログラムに変わっていったと感じた。大切な事業をされている。
時代に乗り、よい場所を利用して、よい内容のサービスを提供し、よい評価を残してもらう。その根本にある健全な精神。ビジネス成功の秘訣を実例から学ぶことのできるよい機会だった。
- 2019.11.28 Thursday
- VIP大阪_講演レポート
- 09:15
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- by VIP関西