「レインコートと歩む高収益経営の道」レポート
「レインコートと歩む高収益経営の道」レポート
■ 音楽ステージ:徳勢麻紀さん、松岡葉子さん
司会者の紹介の後、ピアニストの徳勢麻紀(とくせ まき)さんがピアノを弾き始める。やわらかい静かな響きの中に、心に語り掛ける音色である。
しばらくして、松岡葉子(まつおか ようこ)さんが登場。車いすユーザーのゴスペルジャズシンガーである。
介添えの助けでステージに上がる。マイクの前で歌い始める。透き通る歌声が会場に響き渡る。
1曲歌い終わると、大きな拍手が起こった。
「今日はグランドピアノに合わせて歌います。遠い昔、歌い始めたころを思い出して、そんな時の気持ちで歌っています。」と彼女が語った。
13年前、交通事故で大けがをして、痛みの中、すぐに手術をしてほしかったが、翌日の夕方まで待たされた。長時間の手術後、命を取り留めたが、車いすユーザーになった。ダンサーを目指して、たくさんいた友達が皆居なくなり、夢が絶たれ、家に引きこもっていた。それから、ゴスペルとの不思議な出会いがあり、自らシンガーとして歌い始めた。「今は、ゴスペルを通して、幸せな人生を送っています。」と明るく語っておられた。
現在は「音の葉くりえいと」という名称で活動しておられる。最後の曲は、タンバリンを叩いて、皆に手拍子を求め、会場が盛り上がった。さわやかで、強く印象に残るゴスペルシンガーだった。
■ 講演会:増山記一さん
スピーカーは、増山記一(ますやま のりかず)さん。日光商事株式会社 代表取締役社長である。
同社は、レインコートの製造卸を営む会社。中小企業とはいえ、2011年以降の経常利益率は15%以上が続くという、驚異的なところ。その3代目社長である。
現在の会社は、東大阪市にあるが、かつては、アメリカ村の三角公園の横のビルにあった。当時は、今と違い、寂しい場所だったそうだ。
彼が就任した頃は、本業が赤字でまずいと感じた。そこでライバルがいないところで、営業を展開した。
意思決定権者のもとに足繁く通って良好な関係を築き、最終顧客の喜ぶものを開発提供し、独自の流通ルートにのせて営業をヨコ展開し、シェアを拡大していった。
マーケティング・ミックス(製品、価格、販売促進、流通)をきちんと計画し実行していくことで、競争が厳しくなっても顧客が集まるという。
また、マーケティングの3つの視点(競合の視点、商品の視点、流通ルートの視点)が、自社の取組みを具体例として語られた。
詳細は記すことができないが、話の内容は、増山さんが実行してきたことなので、
説得力があり、参加者それぞれのビジネスにとって非常に参考になったことと思われる。
一番印象に残ったのは、増山さんの笑顔だ。素敵な笑顔が、輝いていた。
講演後、ある参加者の方が「あの笑顔ならば、客は皆買うね。」と感想を述べておられた。
良い話が、しっかり聴けた。若い人たちに、ぜひ聞いておいてほしい内容だった。
- 2017.04.25 Tuesday
- VIP大阪_講演レポート
- 19:41
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- by VIP関西